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僕たち地球人ブログ

調布市民のブログです。

馬鹿映画祭

以前から友人達と「馬鹿映画祭」と題しまして
徹夜で様々な映画を観倒す、というイベントを開催しています。
まあ、イベントというより仲間内のお遊びの範囲ですが。

 
今年2月に開催された馬鹿映画祭の参加者は
『見通しの良い道』の優しい目を持つ映画監督・大門未希生氏、
脚本家と脚本家見習いの中間位の厳しい腹を持つナカジ氏、そして私の三人です。



・特別オープニング作品 『サンゲリア』

ちょっと時間が余っていたので未だに観ていないというナカジ氏の為に上映。
サメVS水中ゾンビのシーンでは本物のサメを使って撮影されたそうです。
安全の為にサメの歯は抜かれていたそうですが(サメの歯はすぐ生え変わる)
なんか口の端が傷ついていてやっぱカワイソウだった。




・『キャビン・フィーバー』



『ホステル』のイーライ・ロスの出世作。
休日に南部の田舎の山小屋を借りたアホ学生達。
楽しく性交などしていたが、凶悪な疫病に感染してしまう。
お互いに疑心暗鬼にかられたり、南部のアホ共とは話が合わなかったりと
殺人鬼もモンスターもいないのにどんどん血まみれの酷い状況に陥っていく。

最近出た映画秘宝ムック(『切株映画の世界』)のインタビューも参照されたいのですが、
イーライ・ロスの南部嫌いっぷりは筋金入りです。
でも明るく楽しいビール飲みながら観られるような映画撮るんだよな。

大門評
 「状況判断が以上に早いが、的確ではない」
 (みんな「伝染病だ~!」と即断するが、その後の処理の仕方が終わっている)

ナカジ(ひぐらし大好き)評
 「南部コワイ・・・ 登場人物全員バカ、全然同情できないのがイイと思う。」

調布評
 「予想できない展開。血の色でなければもっと汚くできたのかなあ。」
 (感染者は下血喀血しまくる。しかし見慣れた色であり病気っぽくは無かった。)



・『海底大戦争』
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アイレムの横シューティングではありません。ドリル戦艦が出てくるのは『海底軍艦』です。

米海軍の取材をしていた新聞記者・安部(千葉真一)とジェニー(ペギーニール)。
不審な人影を目撃した彼らは、海底を独自に調査していが、寄り目の深海怪人と遭遇してしまう!
怪人に捕らえられた千葉チャンとジェニー。
「ミスター安部、目が覚めたかね」
「何者だ貴様は!」
「わしは海底で人間を海底サイボーグに改造して奴隷にしたりしている悪い科学者だ。」
「なんだと、ゆるさんぞ!」
「フッフッフ、この色っぽいペギーニールも海底サイボーグにしてやる」
「アアッ、助けて、安部!安部ーっ!」
さあ、千葉チャンは悪の野望を打ち砕くことができるのだろうか!


いや~古い映画にツッコミ入れまくるのってちょっと大人気ないかなって思うじゃないですか。
しかしながら「安部!安部えーっ!」と呼び捨てで叫びまくる(決して”阿部さん”ではない)ヒロイン、
数センチの至近距離に顔面を接近させて激論を交わす登場人物にどうしても笑いが堪え切れませんでした。
あと軍隊モノ、特に潜水艦モノには付き物だとは思うんですが「命令の復唱」が
(「よしッ、魚雷発射用意!」「魚雷発射用意!」みたいなヤツ)
あまりにしつこい上、中間で復唱するヒトが復唱する以外な~にもしないのでやはり我慢できず爆笑。
今後潜水艦映画を観たら笑ってしまうかもしれない。


大門評
 「女優さんが好み。顔が近いよ。」
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ナカジ(フルメタルジャケットとフルメタルパニックを間違えた)評
 「魚雷発射用意!魚雷発射用意!」

調布評
 「安部っ!安部えーっ!」



・『ロボフォース 鉄甲無敵マリア』
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香港のスピルバーグことツイ・ハークによるSFロボットアクション大作!

近未来の香港、犯罪集団”ロボ・ギャング”が巨大ロボ(3、4mくらい)
パイオニア1号」を操り平和を脅かしていた!

ギャングの新ボス・ルシファー(演:トニー・レオン 吹き替え:神谷明!)は
パイオニア1号だけに満足せず自分の恋人マリア(サリー・イップ)をモデルに
「究極の女」、戦闘アンドロイド・マリアを完成させた。

ひょんな事から警察で働く科学者ルーニー(演:リンゴ・シャム 声:千葉繁!)は
ロボギャングを抜けようとするウイスキー(演:ツイ・ハーク 声:鈴置洋孝!)と知り合う。
ウイスキーを抹殺する為にロボマリアが送り込まれたが、割と簡単に撃退されてしまう。
ルーニーによって修理されたロボマリアは彼らの忠実な部下として復活する。

ロボ・ギャングの先代ボス(ラム・チェンイン 霊幻道士。)を交え、
ウイスキー達をとロボ・ギャングの最終決戦が始まった!
そして今、全高十メートル超の最終兵器メガトロンが起動する…!


いや~よく作ったよなあ。
巨大ロボ・パイオニア1号、見た目こそかわいそうなザクという感じで
フラフラとしか歩けないんですがマジで3mくらいあります。
最後に登場するメガトロンは本当にガンダムサイズ。上半身しか映らないし動かないけど。

ラム・チェンインやトニー・レオンという贅沢な脇役や平均点をちゃんと押さえた演出により普通に楽しめる映画です。
しかしながらロボマリアに触って感電、感電してる人に触った人がまた感電
といったようなベタギャグを延々と続けたり、
最初は髪の毛があって黒くてガリィみたいでカッコ良かったロボマリアが
全身銀色の非常にかわいそうなスタイルに改造されてしまったり(上の画像参照)
悪い意味での香港テイストも満載です。好きだけど。

ラストシーンでロボであるはずのロボマリアがぎこちない笑顔を見せ、そこまではいいが
アラ、ワタシ、ロボナノニ ワラッテシマイマシタ!
みたいな表情になりやがるのが本当に恥ずかしかったです。


大門評 
 「Fight マリア! 哀愁漂うダッチワイフ風でした」

ナカジ(当日『狼と香辛料』持参)評 
 「ゆるい空気も嫌いではないけれど・・・ロボデザイン(マリア)もうちょっと考えてほしい。」

調布評
 「アニメオタクに優しい映画!でも今やっても絶対ウケない!」



・『墓地裏の家』


さあ、みんな大好き!フルチ先生です!!!

突如自殺した学者の後を継いで研究をするため、
その学者の住んでいた墓地裏の家に越してきたノーマン一家。
幼い息子はシャイニング能力で謎の少女から警告を受けるが両親には聞き入れられない。
その内に不動産屋やスッゴイ怪しかったベビーシッターが行方不明になる。
そしてノーマンは調査を続ける内に恐るべき事実を知る。
この家には人体実験を繰り返した上、医師免許を剥奪されたフロイトシュタイン博士が眠っており、
彼は腐った肉体のまま地下室に潜み、この家に近づく人間を惨殺していたのだ!
「・・・っていう事なんだヨ」
以上の事実をフロイトシュタインを目の前にしながらまだダラダラ家族に説明するノーマン!
とりあえずフロイトシュタインにナイフを刺してみるがウジ虫がハミ出すだけで全く効かない。
そんなわけでサックリ殺されてしまうノーマン夫婦。殺され方にも工夫が無い。
一人生き残った息子は必死に地下室を逃げ回る!そして、何者かが彼を家の中に引き上げた・・・

それは、息子にだけ見える謎の少女だった。そして少女の母と思しき人物が告げる。
「あなたも今日からこのフロイトシュタイン家の人間よ・・・」
そして、次の言葉が画面に映し出されて映画は終わる。
「子供が魔物なのか、魔物が子供なのか、わからない」   END


わからんのはオマエだ、としか言い様がありません。
とはいえ、フルチ作品にしては整合性がある方です。
しかし残虐描写がまるで無く、フロイトシュタインからウジ虫が吹き出すシーンだけ。ホントこれだけ。
まあ、『ポーの一族』みたいな話だよね。


大門評
 「先生のすごさには足元にもおよびません。愛人?」
 (ノーマンは子供が囚われたという緊張した状態でなおフロイトシュタインの説明を延々と続け、
  更に妻は「愛人?」と非常にどうでもいいポイントを尋ね返す。ダメ親である。)

ナカジ(ハルヒでは長門が好き)評
 「なげっぱなしっぷりがステキ。ラストはちょっと詩的なテロップ入れときゃまとまんじゃない?って感じ」

調布評
 「グロシーンの少なさはちょっと痛いけれど突き抜けたラストは良い。サンゲリアはやはり特殊なのか。」
 (『サンゲリア』は非常にホラー映画らしい締めくくりで終わる。他のフルチ映画はもっとワケがわからない。)



・『メガフォース』


1980年、西側諸国は協力して正義の秘密軍隊「メガフォース」を作り上げていた!
どっかの国の独裁者を倒すため、メガフォースは頑張るゾ!

時間が無くなってきたので、(一部で)有名なカミナリ模様の戦車だけ観ました。
戦闘シーンのみ観ていたらアッという間に終わってしまう。
それだけどうでもいい会話シーンが長かったという事か。

本物の戦車などを借りて撮影されており非常に迫力があって然るべきなんですが
なんだか延々とダイジェスト映像風というか誰と誰が戦っているのかサッパリわからない。
メガフォースと敵部隊の合同軍事訓練といった感じです。
「妙に引いたカメラからは野心や対象への愛を全く感じない。」とは大門氏の評ですが
まあ、危なかったんだと思う。

※早送りのため評価なし※



・『フルメタル極道』


三池崇史監督作品。
何をやってもだめなヘタレヤクザ、鋼(うじきつよし)。
憧れのアニキへの忠誠心だけは誰にも負けないつもりだったがそのアニキと共に殺されてしまう・・・
しかし。謎のマッドサイエンティスト(田口トモロヲ)の手によってうじきは命を取り戻した!
そう、人の心と、鋼鉄のボディー、そしてアニキのデカチンを持つフルメタル極道として!!
アニキの仇討ちだ!まずは大杉漣の首を切り落としてみるうじきだった。
しかし、生前唯一仲良くしてくれた北村康(現:一輝)が立ちはだかる。
「オレにゃ一輝は殺せないよ・・・」
ひとり、海辺でネギを育てたりネジ(食料は鉄)を食べたりして暮らすうじき。
アニキの情婦だった女とも出会うが、アニキの体の一部と共に生きているうじきとは、
決して愛し合うことはできない運命だった。

目的を失い、うじきは朽ち果てていこうとしていた。
だが、元上司(”犯し屋”港雄一)はそのパワーを恐れ、うじきを爆殺せんとする。
更に、元上司を殺そうとしたアニキの女は返り討ちに会いSMレイプされた。
うじきは死んではいなかった!
ついでに一緒に殺されそうになった元舎弟と共に、フルメタル極道の最後の戦いが始まる!!


いや~実を言うと、こういう確信犯的なB級映画ってどこか好きになれず、
その最右翼たる三池監督は敬遠しがちなのですが、やっぱり面白いね。
監督の意図通りに笑ってしまうし、ベースも好きな話です。
確かなインテリジェンスと確かな狂気を常に感じる人です。トラヴィ~ス、MIIKEの映画だぜ!

大門評
 「ええっ!?でかい・・・」
 (ラストのラスト、流れとまるで関係なく突然下半身をむき出した田口トモロヲに向かって元舎弟の放ったセリフ。
  本当に意味分からない演出であった。)

ナカジ(Fateプレイ中)評
 「三池さんの好きな全く要らない演出が良いです。特に最後の最後”すごく・・・大きいです”」 

調布評
 「好きな系統だけど自宅で観なくて良かったです。かっこいいじゃあ~ん!」
 (元舎弟がうじきに連発するセリフが”かっこいいじゃあ~ん”。いいキャラである。)



以上を持ちまして夜が明けたので解散いたしました。
これまでに比べて結構ヒドすぎる作品が少なかった、というか佳作ぞろいの円熟味を感じさせる回でしたな。
もっと色んな人と一緒に楽しみたいイベントなのですが不可解なことに全く参加者が増えません。
大門氏による評はこちらから。

いや~映画って本当に素晴らしいですね!それではまたお会いしましょう!
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  1. 2008/03/11(火) 21:30:26|
  2. 活動写真
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  4. | コメント:2
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コメント

デタラメばかり書くんじゃない。

FATEのプレイはもうとっくに終わってるし、長門だけじゃなくてハルヒだって大好物だ。
  1. 2008/03/13(木) 01:20:30 |
  2. URL |
  3. ナカジ #l96Xhm5Y
  4. [ 編集]

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  1. 2008/03/13(木) 20:20:10 |
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  3. #
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