
ジャマイカでは人の死後3日経つと
一筋の煙が墓から立ち昇るのが見えるといわれている。
この煙が死人のダピーで、カポックの木を住処とし、
人間や動物などさまざまな姿に変身しているらしい。
それは災いをふりまき、あるいは人を助ける。
慈悲深いダピーと悪意あるダピーがいるが、
どちらの行動も予測が付かない。
事物にのりうつり、人間童謡、歌い、笑い、喋り、
口笛を吹き、煙草も喫い、料理もする。
乗馬もするが、ダピーは後ろ向きに座り動物の尻尾を手綱にする。
というのも頭が後ろ向きについているからだ。
夜、犬が鳴くのはダピーを威嚇するためだと信じられている。
ボブ・マーリーは幼年時代しばしばダピーに取り憑かれたらしい。
参考文献『ヴードゥー大全 アフロ民俗の世界』 壇原照和
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- 2006/10/13(金) 00:08:50|
- 怪力乱神
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