僕たち地球人ブログ

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『michigan』

michigan.jpg


『michigan』感想。当然ネタバレ含みます。

『シルバー事件』などのゲームメーカー・グラスホッパーマニファクチュア(以下ghm)にハマっているので
その流れでいつかやろうと思っていたゲームです。

恐ろしく評価の低いゲームでして、「ghm的要素」もゼロに近く、
一般ユーザーはおろかghmファンからも無視されているシロモノです。


謎の濃霧と共に奇妙なモンスターが跋扈し始めた大都市・シカゴ。
TV局「ZaKa TV」のカメラマンである主人公は、局長命令で他のスタッフと共に
ほとんどの住民が逃げ出したシカゴの街を撮り続けます。

『バイオハザード』を40倍に希釈したかのようなベタベタな設定で、
アメリカ人のキャラクターが日本人声優の声で喋るのも
B級ホラーを吹き替えで見ているような感じです。
そんな訳でホラーアドベンチャーとして楽しむには大いに無理があるのですが、
主人公がカメラマンであるというのが大変ユニークなポイントです。

彼はなーんにも出来ません。カメラを下ろす事すらほとんどしません。
しかしカメラマンなのです。
ゲーム中ほぼ全ての時間、彼は「視点」を自由に出来るのです。

これが恐ろしく斬新です。
強制的なムービーイベントがほとんど無く、イベントシーンとプレイシーンの区別が曖昧です。
つまり、キャラクターの会話中にもカメラは動かせるのです。

例えば女性レポーターがモンスターに襲われている時に執拗にパンチラを撮る事ができます。
感動の会話の最中、全然関係ない場所を見ることも出来ます。
人が死んで悲しんでいる時にその人のグチョグチョの傷口をどアップにすることも出来ます。

※「何を撮ったか」によって色々とポイントが上下したりするのですが、
 (エロティックポイントとか、サスペンスポイントとか。)
 それを意識し始めると突然”作業”になってしまうのが難点でしょう。
 2周目以降で頑張っちゃわなければいい話ではありますが。


ここでストーリーや設定が白けたものである必然性が出てきます。
プレイヤーがゲーム世界との間に距離を置く事が、明確に許されているのです。

最近のほとんどのゲームではストーリーが分岐します。
(『michigan』でも分岐しますが、これも"ghmらしくない点"の一つです)
メインシナリオの他にサブイベントが沢山あるゲームもあります。
しかし『michigan』の主人公は、そんなゲームの主人公とは異なる次元で自由度が高いのです。
彼(彼女)がどんなに必死であろうと、登場キャラクターをせせら笑う事が許されているのです。
まさに、インモラル・アドベンチャー。恐るべきゲームです。


とはいえ、罪の無い一般人を義侠心から助けることも出来ます。
一部のイベントでは、×ボタンで撮影を中断して、
これから起こる惨劇を未然に防ぐことも出来ます。

その際、第三者視点になって主人公が誰かを助けるのが写されるということはありません。
あくまで視点は全て主人公のカメラです。
ですので、ここでジャンプカットが発生し、突然「助かった後」に画面は飛びます。
突然画面が一瞬のサンドノイズになった後、キャクラターが
「助かったわ…今のは何だったの?」
などと言うのです。

これは怖い。

実際には「今の」は全然大した事無い適当なモンスターなのですが、
想像の余地を残す事によって恐怖が数十倍に増しています。
コロンブスの卵でチキンラーメンを作るが如きとんでもない演出です。

普通のゲームとしても改善の余地が腐るほどありますが、
このシステムを突き詰めたらとてつもない傑作が仕上がる気がします。



一周目クリア特典として、あのエロテロリスト、インリンオブジョイトイが登場します。
ぜぇんぜぇん似てないポリゴンですが。
鬼武者の金城武を上回るカタコト日本語で我々を脱力の極致に導きますが、
「インリン役:インリン」なのですから完璧な演技だと言えましょう。

主人公のサポート役である黒人録音技師が
「あっあの…インリンさんですかぁ!? ウッヒョォー、ラッキーだぜい!」
等と言い出すので腹筋が痛みます。

更にモタモタしているとインリンもモンスターに殺されてしまいます。
血をドバドバ吹き出して死ぬインリン。
「インリンちゃん!インリンちゃぁーん!なんてこったぁ!」と絶叫する黒人。
この2周目を上回るバカゲーを、私は知りません。
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  1. 2006/12/07(木) 20:50:35|
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